ご隠居の日常
管理人・大王改めご隠居の日常を垂れ流す日記
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昨日の続きはTRPGの話
2008/01/18 [Fri] 01:22:34
我が携帯の処理速度の遅さにいらついて、今日に回した雑文は、TRPGについてのネタ。
GMについて。
私はすでに棺桶を用意して…というか個人的には生前葬を済ませた引退済みのご老体なつもりなんですがー……相方はその意見は全く無視してGMをやらせるんで。
…まあ、仕方ないと思っておきますが。
いちおー、それ前提で。
そういう事に至ったのは、これまでにやっていたシナリオテリング、マスタリングがさっぱり出来なくなったから。
その原因は、想像力の低下と、記憶力の低下が基本要因、というのは以前に書いた。
んで、マスタリングの仕方を抜本的に変えて、対応していく、と一応の結論は出した。
その変える方向性・具体案について、が今回の話。前置きながっΣ(゜Д゜;)
現在、考えているのは、「(以前は98%アドリブだった)シナリオを、ちゃんと書類で作る」がメイン。
そのシナリオは、大まかなシーン毎に、基本描写、誘導、キー(フック)イベントへの条件など、ほぼ書くこと。最低ルーズリーフ二枚くらい書いて、をする。
あと、ロールプレイだとか、の演出を大きめにする、ということ。
この2つを考えているのだが、そう決意してから、GMをする機会がないので、未だ実践にはいたっていないww
以上の2つがメインなのだが、ひとつ、導入を迷っているものがある。
あと、最近のきくたけ式、とでもいうのだろうか。
「PLにやってもらいたい演出を(心理描写から)誘導」するマスタリング。
これ。
アリアンロッドやダブルクロスのリプレイで、PCの心理描写をGMがし、無理やり「いい話」にもっていく、というやり方が、散見された。
ただ、これにはかなぁり抵抗がある。
というのも、PLの自由度を阻害する内容だからだ。GMが意図しているままに演出させて、というのであれば、GMのおなぬー以外の何物でもなく、TRPGである必要は無い。
アレは売り物にするためだから、で許されている気がする。
そう考えたので、このテクニックを導入する気は、無い。
そういう考えなのだよ、ということを、いちおー、示しておく傍らで。
mixiの、TRPGコミュ。
その中で(今は沈静化したが)、「ハンドアウト論」で、ずいぶんと討論がなされていた。
私はちらちらとしか眺めていないが、これについて一言。
ハンドアウト、というものが現出しだしたのは、トーキョーN◎VAではなかったか。レボリューションでゴールデンルールが提唱され、参加するPCの立場、職業をRLの側から提示する、というのが、そもそものスタートだった気がする。
N◎VAはスタイルが22枚、しかも同じスタイルでも、取得している技能から全然違う立場・職業のキャラが生まれたりする。
昔(それこそD&DやWizとか)の「職業=ロール」とは違う方向のゲームが示されたのだから、ハンドアウトは生まれるべきして生まれた、と思う。
昔は(主にファンタジー系ゲームだと特に)キャラメイクをして、即ゲーム、が出来た。これは先刻も書いた、「職業=ロール」、の概念があったから。
ここで示されるロールは、役割分担。
盗賊は盗賊らしく、魔法使いは魔法使いらしく。細かく言えばまだ文章がとんでもない物量になるので割愛するが、大体はそういうこと。GMが提示しなくとも、最初から明確化されていたのだから、昔はハンドアウトは必要としなかった。
が、先ほど言った様に、N◎VAが、その概念を崩した。
シナリオを用意するにあたって、予め職業(ロール)を絞らせておく、と逆概念。これがそもそものハンドアウトの発祥だ。
以降、このハンドアウトは進化し、設定の付けたしという、「GMからの設定の押し付け」も生んだ。
ファンタジーものだと先ほどのロールの概念から、あまり出だしは考えなくても良かったし、なんとでもなったが、こと現代ものの場合。
昔の現代もの、の代表格といえば、「クトゥルフの呼び声」。
これをプレイしたことのある方はご存知だろうが、このゲームもやはり、色々なキャラクターが生まれる。
昔はそのいちいちのスタートを、その場で考えたものだ。ハンドアウトなぞないわけだからね。そのキャラクターにあったスタート、というものをその場で考えねばなら無かった。
その手間を省くための一手間が、ハンドアウト。オープニングの簡略化、という効果もある。
が、私は同時に、このハンドアウトシステムは、GM全体のレベルの低下も招いた、と考えている。
GMからの「設定の押し付け」を明文化してしまったルールだからだ。「一本道なシナリオ」を作りやすい要因にもなるし、先ほどのクトゥルフの例で示された、「その場でそのいちいちのスタートを考える」というモノ。これは、「即興で対応する力を得る」という、マスタリングの上達の端緒となる。そこを省いてしまったのだから、上達の要因を省いた、ということにつながりもする。
わりと、最近のFEARのシステムはどれもこれもハンドアウトのシステムがついている。
ついていなくともいいゲームにまで、GMの手間を減らす、というお題目の元、ついている気さえする。
システムによっては、必要なものもある。ただ、必要の無いシステムにまでつけて、かえってPLの自由なロールを阻害しているのでは、と思われるのも、散見される。
ハンドアウトは、あくまでも、便利なツールの一種でしかない。
使うも使わないも、そのGM次第。そのことを弁える事が肝要、と思う。
ハンドアウト無しでも、ゲームはできるし。
私は過去に、「フリーでN◎VAのキャストを作らせて、集まったPCを見て、話をその場で作る」ということをよくやっていた。まあ、今は出来ないだろうがww
GMをされる方。
一度、ハンドアウトシステムのあるルールで、ハンドアウトを使わずにキャラメイクをさせて、シナリオをあわせる、ということを。やってみてほしい。
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